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2020年10月22日
「熙怡」 京都・室町仏光寺・イタリア料理
「熙怡」と書いて「きい」と読む。
喜ぶとか囲むという意味があるそうだ。
昨年の春、中書島で人気であった「センプリチェ」が四条烏丸に移転し、店名も変えたのである。
チャンスを逸したまま時が過ぎ、ようやく訪れることができた。
オーナーシェフの西山哲平さんの表情は輝いている。
新たなステージで、やりたいことがやることができる環境が整ったという感じである。
メニューは素材が書いてあるだけ。
それを見ながら想像を膨らます。
松茸。
ヒネドリ、あこや貝、いりこでとったスープで松茸を食べる。
歯を入れると甘味が生まれ、スープの香りとともに楽しむ。
伊勢海老。
直前に打ったタリアテッレ。
伊勢海老の殻と身とトマト、花穂紫蘇となる。
パスタのしなやかさに海老のコク。
最初からインパクトありだ。
雲子 キャビア。
雲子はカダイフで包まれフライに。
そこにラトビアのニコライキャビア。塩味とコクが加わり完成だ。
栗 チーズ。小さいピザ。
ゴルゴンゾーラなどシェーブルのチーズと栗。
弾ける旨みとチーズの酸味などが新たな味わいを告げる。
鴨 トリュフ。
七谷鴨はタレのつけ焼き。
ローストしたアーモンド、トリュフのジュースなど。
ソースというかスープはイクラ。これには衝撃を覚えた。
野菜。
このメニューは「センプリチェ」時代からのスペシャリテ。
サツマイモのソース、そしてセロリの甘酢のソルべ。
やはり感動は大きい。
天然キノコ。
アミタケ、ほうき茸、舞茸など
香りの高さは格別である。
フエダイ。
ピルピルというスペイン特有のソース。
フエダイの旨みの強さに驚きながら、発酵した生姜など西山さんの技を楽しむ。
パスタ。
トロフィエはトマトとチーズ
タリオリーニはめぬけと舞茸。
締めパスタでぐっと安心感と満足感は増す。
デザート。
洋梨のソルベ、卵黄のクリーム、ナッツ
西山さんの世界がより際立ち、それが明確になり、
以前より刺激を感じるようになった。また通いたくなった。
「熙怡」
京都市下京区烏丸通仏光寺西入釘隠町242
090-7098-4392
投稿者 geode : 01:25