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2020年10月26日
「中国菜 香味」 大阪・西天満・中華料理
このところ中国料理を食べる割合が増えている。
大阪の西天満は、中国料理店の数が多い。
その中の一軒「中国菜 香味」は、地味だが味わいの精度の高さは見事だ。
前菜がずらりと現れた。
茄子は醤油、酢と砂糖などで味付け。
生湯葉は冬夏草と塩
クラゲの甘酢はゴマとアンチョビ これは印象深い
ハチノスはセロリと塩、山椒オイル
よだれどり
生麩の醤油煮は氷砂糖を使う
鳴門金時にプチトマト
ツルムラサキのスープはピーナッツオイル
8種類の前菜を食べながら、中国料理の深みなどについて考える。
それぞれ典型的な料理だが、味付けに個性が見え興味深い。
フカヒレは、この季節ならではの献立。
上海蟹のあんのコクが加わることで、味の幅が広がる。
海老の塩漬け卵にマコモダケ。
塩分とねっとりした食感が生み出すインパクトは鮮烈だ。
海老が一段階ランクアップしたように感じる。
丸鶏の料理、かつては乞食鶏と言われたがいまは富貴鶏と呼ばれる。
中に豚肉や中国の漬物を詰め蓮の葉で包み、蒸し上げる。
数日前に僕が誕生日を迎えていたのでご主人・矢谷幸生さんから
ありがたいサプライズである。
鶏ははふんわりとかつ味わいがしっかり。
豚肉の脂分、甘味、漬物の酸味が鶏に染み込んでいる。
包み蒸し上げることで生まれた味わいだ。
白きくらげ、百合根、上湯など。
なんとも優しい味。鶏からの流れがいい感じである。
宜賓燃麺(イービンランミェン)
四川式の油そば
麺を油で和えた麺である。
デザートは三不粘をリクエストした。
卵、砂糖、ラード、水溶き片栗粉のみをひたすら鍋の中で調理する。
三不粘
皿につかない、箸につかない、歯につかない
ということからこの名前がついた。
カスタードのような味といった方がいいのだろうか。
なかなか出会うことのできない献立である。
豆花。
小菓子で締めくくる。
なんとも感銘を受ける献立であったことか。
定期的に訪れたくなる味わい。
「中国菜 香味」
大阪市北区西天満3-6-15
06-6364-2980
投稿者 geode : 01:46