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2020年10月28日
「ラボンヌターシュ」 大阪・西天満・フランス料理
赤ピーマンのムース。
これを初めて意識したのは、パリの「ラムブロアジー」。
ボージュ広場に移転した直後のこと。
ベルナール・パコーさんのスペシャリテであり、
以前は三田「コートドール」の斉須政雄さんと共に作ったものだが、
遡れば「ヴィヴォロワ」というレストランが原点のようである。
その流れを継承する「ラボンヌターシュ」のシェフが作る先付けは赤ピーマンのムース。
トマトのクーリと赤ピーマンが織りなす傑作といえる。
様々な思い出を浮かべながら食べる。
ノルウェーサーモンの燻製。
ねっとりした歯ざわりとかすかな甘味がやってくる。
どこか懐かしい味わい。
モンサンミッシェルのムール貝。
スープ仕立てである。
もう少し濃さがあるかと思っていたが、流れるように軽やか。
牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。
付け合わせは人参のピュレ。
直球ストライクゾーンに決まる料理だ。
赤ワイン煮込みの真骨頂は、牛肉にワインの風味が漂うこと。
しっかりした仕事である。
クレームブリュレ。
硬さが嬉しい。
エスプレッソでしめる。
安定感のある料理。
たまにはチューニングのためにも食べたい献立である。
「ラボンヌターシュ」
大阪市北区西天満4-1-8
06-6312-1777
投稿者 geode : 01:36