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2020年11月06日
「おたぎ」 京都・鷹ヶ峰・日本料理
「おたぎ」という店名は、「愛宕」と書いて「おたぎ」と読むおたぎ郡に由来する。
京都市北区の一部のエリアはかつて「おたぎ郡」であった。
その地に生まれ、そこで店を持ったのでこの店名となった。
2年ほど前、北大路の店から鷹ヶ峰に移転。
平屋のゆったりした店内が素敵だ。
カウンターとテーブル席。
どちらも中庭に面しているのがいい感じ。
リンゴなどの果実を使ったジュースで栄養補給。
軽い酸味で胃袋が活性化。
すっぽんの茶碗蒸し。
生姜の香りが立ち上がり、すっぽんのあんの濃厚なこと。
身体が温まり、テンションも上がる。
1日寝かした明石の鯛とウニの造り。
ウニと一緒もよし、わさびもよし。
鯛の分厚い旨みは見事であった。
マグロのたたき。
針のように切ったミョウガの繊細な味わいは、
普通に切ったミョウガとは明らかに異なる味。
マグロの味わいを高める。
椀物は白子のすり流し。
コクとサラッと加減の妙に唸る。
豆腐もいい役割を果たす。
菊菜の胡麻和えに大徳寺麩。
胡麻の香りと甘さが印象的。
口直しの銀杏がいい仕事をする。
白甘鯛の焼き物。
すだちを絞ると輪郭がよりはっきりする。
亀岡牛のフィレ。
黒胡椒を詰めたソースが牛肉に大きく味方する。
朝掘りたての小カブラにカラスミ。
甘さがぐっと引き立つ。
新蕎麦(二八)とネギの香りと甘味。
素晴らしい箸休めだ。
海老芋に穴子。
穴子からとった詰めが両者をつなぐ。
炊きたての白ご飯は新米の甘さが際立つ。
卵とじご飯。
親子丼の鶏抜きはトロトロ加減がたまらない。
卵かけご飯。
卵白が生きる。
三膳食べてしまったが後悔なし。
ほうじ茶と玄米茶のプリン
シャインマスカットのゼリー寄せ
抹茶で締める。
派手な料理が並ぶわけではないが、しみじみと身体と心を捉える料理だ。
年内は満席らしい。
「おたぎ」
京都市北区鷹峯土天井町18
075-492-1771
投稿者 geode : 01:12