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2020年11月10日
「下鴨茶寮」 京都・下鴨・日本料理
長らく気になりながら訪れていなかった「下鴨茶寮」に伺った。
下鴨神社近く、鴨川のせせらぎが聞こえてくるような静寂に包まれる。
このロケーションは、やはり特別感が漂っている。
座敷から見える中庭がなんとも風情あり。
ぶどう酢ジュースの軽やかな酸味がフレッシュ。
先附
松茸 雲子 飯蒸し
秋の香りが満載で、胃袋に優しくも食欲を刺激する。
椀物
鶉つみれ 薄氷大根 京人参 柚子
つみれの中でプツッという食感が味に深みを添える。
出汁はしっかり。
向附
鯛 鮪
鯛の旨みの乗り方がすごい。
コクさえ感じる。
八寸
鮟肝ぬた和え 慈姑煎餅 鮑筋子膾
海老芋香煎揚げ 蟹菊花浸し 栗厚焼き
王道の仕事である。
このような八寸と出会うことが少なくなってきた。
日本料理が季節に寄り添い、それを体現する料理であることを実感。
鉢物
海老芋 粟麩 水菜
なんとも渋く、味わい深い。
京都のこの季節を味わう。
焼物
真名鰹西京焼き
ザ・京都の仕事である。
蒸物
甘鯛蕪蒸し
これも京都を象徴する料理だ。
ほっこりする味わいに、安心感が生まれる。
食事
白御飯釜炊き 京丹後産コシヒカリ使用
粒立ちのいい炊き上がり。
甘さをたたえる味わい。
御菜
鰤大根 留椀 香物
御飯とぴったりくるおかずの心遣いに嬉しくなる。
水物
代白柿
甘味
山路 やまみちと呼ぶそうだ
秋の山路に紅葉というイメージ。
抹茶で締める。
京都にある季節と設えを感じる世界。
ゆったりした時間を過ごすことができた。
「下鴨茶寮」
京都市左京区下鴨宮河町62
075-701-5185
投稿者 geode : 01:21