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2020年11月30日
「白 tsukumo」 奈良・三条町・日本料理
いつも気になる日本料理店である。
主人の西原理人さんの感性と技術が融合した料理には感銘を受ける。
毎月、料理の景色と表情が変わる。
その変化ぶりが半端ではない。
薄い布で覆われた器。
否が応でも期待は高まる。
先付である。
新茶の口切
かぶらにイクラ、雲子に碾茶。
発想が麗しい。
季節の移ろいを感じる。
椀物は錦秋のミネストローネ。
野菜の出汁にカツオ出汁。
この出会いに旬の野菜の味わいが重なる。
視覚的に美しいが、それを超える味には驚き。
造り。
ぶり、ウニにマグロ、クエ、アオリイカなど
盛り付けの妙!
これほど多種でも味わいがボケず、それぞれの持ち味がしっかり生きる優れた一皿。
次に現れたのがすっぽんの料理。
かぼちゃとジャガイモの衣に包まれたすっぽん。
ゼラチン質と身の部分がいい塩梅。
柔らかな食感と甘味すら感じる。
新蕎麦の迫力は香りと歯ごたえ。
大地の香りが口中で暴れる。
塩と秋トリュフの醍醐味も満喫。
大和牛の炙りステーキ。
りんごのすりおろしに山椒の香りと椎茸の味わいも素敵。
笹カレイはふんわりとしっとりとした火入れ。
笹の香りと燻製塩が生きる。
炊きたてご飯。
甘い!舌が反応する。
さつまいもにトリュフ。
蠱惑的な香りに圧倒される。
ミルフィーユ仕立てのお菓子。
日本、アメリカ、ロンドンのテイストが混じる。
「白」ならではの日本料理と言えるのだ。
「白 tsukumo」
奈良市三条町606-2 南側 1F
0742-22-9707
投稿者 geode : 01:57