« | メイン | »

2021年01月21日

「ごだん宮ざわ」 京都・東洞院・日本料理

いつも変わらぬ静謐な空気感が流れる割烹。

カウンターの向こう側で仕事をする宮澤さん以下スタッフの動きが、じつに美しい。
それを見ているだけでも清々しい気持ちになる。

湯桶から始まった。
21012154-copy.jpg

身体を温める。「さえみどり」という茶種を使う。
ふくよかな気持ちを感じる。


甘鯛のかぶら蒸し。
21012156-copy.jpg

温かな料理が続く。
外の寒さを忘れ料理の世界に精神が向いてゆく。

白味噌仕立ての椀。椀の景色がことのほか美しい。
21012158-copy.jpg

車海老と海老芋の取り合わせ。
上品な甘さもありがたい。

カンパチは6日間寝かせたという。
21012159-copy.jpg

塩水ウニに生姜、ネギ。
バランスの良さはセンスであろう。

焼き胡麻豆腐。
21012161-copy.jpg

中にはゴボウと煮穴子を忍ばせる。
ゴボウの風味と穴子のコクの共演が見事だ。
香りは特筆すべきもの。

おしのぎはカラスミの飯蒸し。
21012162-copy.jpg

21012164-copy.jpg

塩分控えめ、極く薄くスライスしたカラスミがご飯に寄り添う。
温度で香りが立ち、柔らかさも増す。

マナガツオの幽庵焼。
21012166-copy.jpg

叩きゴボウにかぶら。
シンプルながら印象を与える。

牛肉イチボのカツレツに下仁田ネギ。
21012168-copy.jpg

サラッとした味わいにソースがかかる。

薄垂惣酢。
21012167-copy.jpg

自家製だが、これは応用範囲が広い。

なまこのおろし和え。
21012169-copy.jpg

バチコがいいアクセント。

炊き合わせ。
21012170-copy.jpg

聖護院大根、うずらのつくね、堀川ゴボウ。
しみじみと滋味を味わう。

炊きたての白ご飯。
21012174-copy.jpg

水分があり甘い。

香の物。
21012175-copy.jpg

水分が飛び、ご飯らしくなる。
21012176-copy.jpg

デザートは麹豆腐。
21012177-copy.jpg

独特の香りがあっていい。

おしるこ。
21012179-copy.jpg

お茶で締める。
21012180-copy.jpg

器と料理の関係も見事。

コースのメリハリのつけ方も流石である。
練りこまれたという感じが安定感と安心感を与える。

「ごだん宮ざわ」
京都市下京区東洞院通万寿寺上ル大江町557
075-708-6364

投稿者 geode : 01:00