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2021年01月25日
「美山荘」 京都・花背・宿
昨年この時期に訪れた際はほとんど雪がなかった。
だが今年は一面の銀世界。情緒あふれる「美山荘」。
ゆとりのあるカウンターで食事が始まる。
お福茶。
年の始まりを意識する。
誕生日を迎える仲間がいたので、急遽赤飯が用意される。
ふきのとう、ごまめ、黒豆、くるみに数の子。
新年の前菜だ。
白味噌の椀
赤蕪は塩釜で火入れされる。
うっすらした塩分がいい。
脂の乗った鯉。
鯉の皮や辛味大根もいいアクセント。
今年の干支を記した器が可愛い。
鹿はうっとりするほどの味わい。
松の実やバルサミコと出会い、よりシェイプアップされる。
竹の器に入った胡麻豆腐。
モクズガニや筍、木の芽にきくらげ。
熱さも含め刺激のある一品となった。
猪の煮込み 海老芋など。
脂はしっかりあるが、さっぱり感が生まれる。
小さな器に入る。
栃餅こんにゃく、甘鯛の味噌漬けには白ウドのペースト
ふきのとうの白和え、子持ち鮎の甘露煮、めかんぞう
百合根のきんとん、干し柿のゆべし、手長海老、栗。
季節の恵みと山の幸を感じる。
熊は脂身が命だと感じさせてくれる。
鍋で熊が炊かれ、なめこや京菜が入る。
熊の脂身の甘いこと。これには笑みがこぼれる。
煮込まれたそばがきは衝撃であった。
ねっとりした感触に熊などのエキスがプラスされる。
岩魚の焼き物。
白いご飯を呼ぶ。
炊きたての白ご飯は無敵だ。
気分が少しずつ収まってゆく。
干し柿にイチゴとリンゴのソルベ。
オリジナリティを感じる。
小さなおしるこ。
これでほっこり。
そのまま眠れるというのが宿のありがたいこと。
素敵な眠りについた。
「 美山荘」
京都市左京区花脊原地町375
075-746-0231
投稿者 geode : 01:02