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2021年02月04日
「冨美家」 京都・千本三条・中国料理
「遺したい味 わたしの東京、わたしの京都」という新刊。
著者は平松洋子さんと姜尚美さん、往復書簡という連載の単行本化である。
二人とも素敵な書き手だ。
そんな二人が東京、京都で遺したい店について素晴らしい原稿を書いている。
店は料理だけの味ではない、それも重要なファクターだが
それ以外のところにも目をつけたいと強く思う一冊である。
京都の店で気になった一軒が、千本三条にある「冨美家」。
平日の午後6時半過ぎ。
あたりはかなり暗くなり、まさに街のうどん屋さんという風情が漂っている。
お目当は中華そばである。
まずは、このルックスにやられた。
見るからに濃厚そうな感じがする。
鶏ガラをたっぷり使っているのであろう。
近頃、ラーメン店ではあまり出会わないスープだ。
サイドメニューは巻き寿司。
「何個されます?一個70円で幾つでも・・」とのこと。
なんと嬉しいことか。2個注文。
中華そばは、想像通りの舌をぼってりつつみこむ濃厚なスープ。
中太麺とスープの絡み具合も素敵だ。
チャーシューの厚みも適度なかみごたえ。
途中で巻き寿司を食べる。
いわゆる、口が変わるという効果あり。
2個はちょうどいい選択だと思う。
店内の壁に貼られたメニューも懐かしい。
このような店にあまり足を運んでいなかった。
出前もされている。
街には不可欠な飲食店の典型である。
「冨美家」
京都市中京区西ノ京小倉町4-12
075-821-3587
投稿者 geode : 01:00