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2021年02月05日
「京、静華」 京都・岡崎・中国料理
一月が終わり二月に突入。
先行きが不透明な有り様に、飲食業界はただならぬ状況。
「京、静華」の宮本さんは、いつも変わらぬ様子で厨房に立つ。
その姿を見ていると、こちらの気持ちも緩やかになってゆく。
鱈白子 紅芯大根
ねっとりクリーミーな白子にやや辛味のある紅芯大根が絡む。
心地の良い刺激で気持ちが高ぶる。
七谷地鶏
七谷地鶏の揚げ物に 唐辛子と山椒のシャーベット
まず揚げ物を食べ、続いてシャーベット。この繰り返し。
口の間での変化はいい。
カウンターになって以来、
春巻きと辛いシャーベットのコンビの新たなバージョンである。
宮本さんのすごさを感じる。
ヒラメ クラゲ 大根
中華風のお刺身である。
ナッツ類の食感など、混ぜることで楽しい味わいが生まれる。
これも進化し続ける献立。
フカヒレ 極上スープ
聖護院大根の味わいもうまく引き出されている。
宮本さんの上湯は唯一無二だが、その高みである極上スーピ(頂湯)の滋味深さ、
奥行きなど身体全体にその味わいが染み渡る。
巻海老 根菜
車海老の料理、ミルクの泡。
根菜類のソフトな甘さが車海老を優しく包む。
猪干し肉 菜の花
猪の干し肉は、熟成感と凝縮感の共演が見事。
菜の花の苦味が加わることで、この一皿が完成する。
こもれ宮本さんの個性である。
からすみ炒飯
カラスミの力を自在に扱い、感動深い炒飯が出来上がる。
噛むたびにからすみの旨みがご飯を高めるのだ。
ソフトシェルクラブ
宮本さんの好きな食材。
エビチリの変形だが、酸味と程よい辛味。
ソフトシェルクラブは噛む喜びがあるので、この調理法は効果あり。
餃子
新春には欠かせない餃子鍋。
餃子の中に人参が入っていれば大当たり。
見事当たり、新春から縁起がいい。
杏仁豆腐。
うっとりである。
杏仁のおしるこ
温かい料理で心が和む。
小菓子3点セット。
気持ちも胃袋も優しい気持ちになる料理であった。
「京、静華」
京都市左京区 岡崎円勝寺町36-3 2F
075-752-8521
投稿者 geode : 01:10