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2021年03月01日
「ラ・トラース」 奈良・JR奈良駅・フランス料理
「奈良にうまいもんなし」と志賀直哉は随筆でこう記した。
昭和初期の頃の話だ。
どういう意図で書かれたのかは不明である。
頑張れとエールを送ったのか。
「ラ・トラース」の佐藤了シェフは東京からの移住組である。
奥様が奈良の人という事と、生産者との距離が近いというのが要因である。
奈良県産の果実を使ったドリンク。
爽やかで、気持ちを整えてくれる。
アミューズ
帆立貝に大和太ネギ、セルフィーユ。
帆立とネギの甘さがハーモニーを奏でる。
前菜その1
人参 カマンベールチーズ
人参はクミンなどでスイパス感あり
人参が持つ甘味と香りにカマンベールが寄り添う。
前菜その2
アオリイカ フォアグラ 青大豆味噌 甘夏
フォアグラはコクと口中温度で溶けてソースになる。
青大豆味噌の風味が効いており、甘夏は山椒が香るマーマレード。
この組み合わせは興味ふかい。
お魚料理
甘鯛のウロコ焼き
和食の技法だが、それを巧みに取り入れ甘鯛の骨などで取ったスープ。
キレのある濃さがいい。
添えのトーストはサフラン、ニンニク、グリエールチーズなど。
ソースにつけて食べる。
七谷鴨 ビーツ
鴨の胸肉は丁寧な火入れで鉄分の香りを楽しむ。
ビーツのピュレ。
ソースは鴨の骨や内臓。定番だがやはり見事に味を高める。
小さなデザート
アマゾンカカオのソルベと山椒オイル。
料理からデザートへの麗しい橋渡し。
デザート
古都華 ピスタチオ
古都華のアイスクリームにフレッシュピスタチオ
デザート
大和当帰のフィナンシェ
コーヒーで締める。
爽やかな料理であった。
「ラ・トラース」
奈良市大宮町2-1-5 カーサヤマグチ1階
0742-33-4000
投稿者 geode : 01:58