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2021年03月24日
「燕 en」 京都・八条口・日本料理
いつ訪れても変わらぬ雰囲気が漂っているのは「いい店」の条件だと思う。
京都・八条口「燕 en」はその1軒。
突き出しは長芋を葛で固めた一品。
ナッツの風味と春の苦味が、心地の良い始まり。
「カドカミさん、ご飯付きでいきますか?」
「はい、お願いします」
暗号のようなやりとりである。
魚を造りで食べるより、握りのほうが好みということを
熟知してもらっての言葉であった。
サヨリ。
清冽な味わい。
タイ。
旨みが乗っている。
鱒には玉ねぎ。
脂分とほろ苦さの饗宴。
右が金目鯛、左がのどぐろ。
どちらも脂ののりが濃厚だが、それを酸味で見事に中和。
車海老。
山椒の香りがアクセントとなる。
とろ。
文句なしの味わい。
毛ガニとウニと海苔のゼリー。
握りから料理に移る、アチェンジに素敵な一品。
主人の卓越した技だ。
本モロコの炭焼き。
いまや貴重な食材。
ほろ苦さは格別だ。
サワラ。
半ナマ状態が、その味わいの本領だと思う。
揚げ物好きにはたまらない揚げ物セット。
ビフカツ、アスパラガス、筍、切り干し大根の春巻き。
外せないメニュー。
安心と安定感の割烹。
定期的に訪れたくなるのだ。
「燕 en」
京都市南区東九条西山王町15-2
075-691-8155
投稿者 geode : 01:00