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2021年06月25日
「一本杉 川嶋」 石川・七尾・日本料理
能登半島七尾市に「一本杉」という通りがある。
かつて北前船で賑わった界隈で、
醤油屋や和ろうそく店、昆布屋などが軒を並べる由緒あるところ。
その中に昨年夏に開店した「一本杉 川嶋」は
すでに予約が取りづらくなった人気の割烹店。
昨年の秋に続き2回目の訪問となった。
元万年筆屋 建物も素敵だ。
6月は入り口に茅の輪くぐり。
季節感を表現する大切なアイテム。
季節のご挨拶
梅のシロップ漬け
程よい甘さと温度で気持ちが料理へと向かう。
朝取れの海ぞうめん
海藻のミネラル分を味わう。
これまで見たこともない巨大な赤貝。
赤貝とわけぎのぬた。
辛子酢味噌にアスパラガス。
カウンター内でカツオを削り出汁をとる。
できたての出汁のふくよかなこと。
その出汁を使う椀物
大きなアブラメのクズ叩き じゅんさい 三度豆 ミョウガ
季節をたっぷり落とし込んだ一品。
すっきりとした味わいだが 余韻が長い。
造りはマコガレイとコウイカ
醤油、塩、ポン酢で食べる。
どちらも香りと味わい深し。
またまた大きなとり貝。
サッと火入れをすると甘味や磯の香りがたってくる。
贅沢な一皿である。
カツオは藁でいぶす。
このねっとり感と香りには参ってしまった。
おしのぎは空豆ともち米。
フッと息をつく。
八寸。
三つ葉のおひたし 伝助穴子
絹さやの胡麻和え あかにし貝
鯛の子
とらふぐの白子
ノドグロの焼き物
脂のノリは半端ではない。
フライはモロッコインゲン そばがき
そばがきの粘りが嬉しい。
甘鯛の揚げ出し 新玉ねぎの出汁
これはうまい。
締めのご飯は豆ご飯
なんと豆とご飯の量がほぼ同量という驚き。
香りに魅力される。
デザートは
塩サイダーのジュレにグレープ キウイ
メープルオレンジ グレープフルーツなど
笹饅頭
白味噌の風味が生きる。
季節感を感じる心地の良い料理。
流行る理由が分かる。
王道を押さえながら遊びのある世界は楽しい。
「一本杉 川嶋」
七尾市一本杉町32-1
0767-58-3251
投稿者 geode : 11:31