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2021年10月18日
「瞬」 静岡・葵区・鰻割烹
静岡駅からタクシーに乗る。
「鰻の『瞬』にお願いします」
「ああ、有永のね。駅からタクシーに乗られる方はだいたい
『成生』か『瞬』です」とのこと。
数年前とは事情がかなり変わったようだ。
カウンターに陣取る。
松茸と香茸がたっぷり。
季節の産物である。
香りが立ち込め、気持ちが高揚する。
尾びれ、えり、子うなぎ、肝が串打ちされている。
さてこれらがいかに調理されるのか、興味が湧く。
椀物は舞茸豆腐と説明があった。
舞茸を4時間ほど火入れし昆布出汁とクズで形つくる。
白味噌仕立て。舞茸の食感と豆腐の香りで胃袋にスイッチが入る。
鰻が焼かれる。
備長炭は炎を上げることなく熱を放つ。
春巻きである。
中身は鰻と松茸。
松茸は細切り、松茸のエキスをクズでゼリー状にする。
それが入っていると温度が下がらない。
ずっと熱々のまま食べることができた。
松茸の香りと鰻のコクがうねりとなる。
栗のほのかな甘味もいい。
尾びれ
これは一旦素揚げをしてタレ焼きに。
サクッとした食感にタレの濃厚な味が絡む。
衝撃の味わい。
うざく
子鰻にキュウリ。
子鰻は弾力と粘りのある食感と旨み。
優しさのある酸味。これまでのうざくとは違う味わい。
肝焼きにわさびの茎
肝焼きのねっとり感にわさびの茎のさくり感。
肝の濃さにわさびの軽やかな刺激が功を奏す。
うまきにえり
ふんわりしたうまきにえりのタレ焼き。
えりのタレの味がうまきをバージョンアップ。
豊かな発想の成果は楽しい。
白焼きと松茸
この組み合わせにため息がもれる。
白焼きは天然。
香ばしさから生まれる味わいにうっとり。
松茸が脇役かと思うほど。
ピザである。
たっぷりと松茸が乗る。
松茸のピザの完成
生地が軽く、火が入ることで松茸の香りが増幅される。
噛むたびに香りが鼻腔を駆け抜ける。
添えられた塩すだちの酸味もアクセント。
蒲焼
蒲焼は養殖がいいと岡本さん。
タレの香りが違う。
やはり白ご飯との相性で笑みがこぼれる。
締めのソフトクリーム
胃袋と身体を整える。
これほど鰻を多彩に食べることは少ない。
自分の鰻ページに新たな項目を書き加えることができた。
「瞬」
静岡市葵区有永260-1
054-294-7178
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投稿者 geode : 10:00