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2022年02月28日
「御影ジュエンヌ」 兵庫・御影・フランス料理
昨秋「御影ジュエンヌ」は店舗を広くし、ソムリエが加わりレストランとしての充実ぶりを示す。その改装後、初めての訪問。
店内のピシッとした雰囲気は全く変わらない。
カウンター内で働く父親と息子、若いスタッフの後ろ姿がすごく魅力的だ。
赤ピーマンのムース
定番中の定番である。
揺るぎなき味わい。
これで「御影ジュエンヌ」にやってきたという思いが高まる。
地蛤、青さのり、蕗の薹 春巻き仕立て
これを口の中に入れると春の香りが訪ねてくる。
ロメスコソースの風味も生きる。
手で掴むという手法も面白い。
静岡の赤座海老炭火焼 酒粕のソース
ソースには貝のエッセンスとウイキョウの香り
なんといっても赤座海老の質に感銘を受ける。
上品で鋭い甘さ。
鱈白子のムニエル
適度な酸味の効いたソースの存在感。
牛蒡のロワイヤル
牛蒡は大地の香りと味わいが鮮烈な印象を与える。
フランはギリギリの柔らかさ。
牛蒡の在りようを際立たせる。
毛蟹のリゾット
リゾットが秀逸
というのはリゾットを構成するブイヤベースのような出汁が複雑かつ奥行き
これは毛蟹が添え物のような一品である。
浅春の蒸し野菜
春の野菜にパルメザンチーズを溶かしたドレッシング。
爽やかで味わいの濃い一皿となった。
魚料理はマナガツオ
皮目をパリッと焼き上げる。
イタリアのキャベツのソースの風味も素敵だ。
金柑のグラニテ
さっぱりと。
メインは蝦夷鹿を選択
スキッとした仕上がり。
鹿肉の旨味を堪能する。
黄金蕪の甘味もいい付け合わせ。
デザートはブランマンジェ
フルフルとした食感。
焼きミカンのソースにヨーグルトのアイスクリーム
焼きミカンの香りが印象的。
宇治抹茶と丹波小豆のミルフィーユ
サクッと焼けた生地の食感も見事。
どの料理も万全の仕上がり
熱い料理は熱いさらに。
冷たい料理は冷たい器。
四隅をきちっと押さえた料理である。
この精緻を極めた料理を作るスタッフのチームワークにも感動である。
「御影ジュエンヌ」
神戸市東灘区御影3-1-4 Mパレ御影 1F
078-854-4393
YouTubeチャンネル「Round Table」=====
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======協力:株式会社マイコンシェルジュ
投稿者 geode : 10:00