門上武司のおいしいコラム

2023年01月24日

京阪電車天満橋駅の少し南
「伊賀喜」という鰻屋さん

創業は戦後すぐというから、僕が60年近く前　近くの中学校に通っていた時代にはすでに営業されていたことになる。

夕方であった。
店内は静か。
壁には「地焼き蒲焼一筋」というポスターが貼ってある。

そう、ここは地焼きの店である。
鰻を蒸さずに、さばき、そのまま焼くスタイル。

並みのうなぎ丼は　関西の「まむし」
つまりご飯の中にうなぎが入っている。

僕は上うなぎ丼にした。

肝吸い。
きれいに焼きあがったうなぎが二切れ乗る。
この並べ方も興味ふかい。
まずうなぎを口に運ぶ。
蒸しがないので、歯ごたえを感じる。
焼けた香ばしさも印象的である。
うなぎの肌理の細かさが、これまでのうなぎと違う。
これは「伊賀喜」独特だと思う
またタレの甘味もご飯との相性良し。

肝吸いは不可欠だ。

このさっぱり加減が欠かせない。

なかなか地焼きのうなぎに出会うことが少なくなり
ここは貴重な一軒である。

「伊賀喜」
大阪府大阪市中央区谷町1丁目6-5 伊賀喜ビル
06-6941-5678

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