門上武司のおいしいコラム

2023年05月11日

マンズワインと京都「木乃婦」の高橋拓児さんが監修で開発した
「あまひつ」というワインのお披露目があり、伺った。

日本料理と一緒に味わうことで、味わいがより強調されるワイン。
その日供されたワインは「しふく」「香紫」。

先付
車海老　蛍烏賊
百合根　八方酢ジュレ

艶やかでかつさっぱり、そして適度な酸味と旨みの饗宴。

菱蟹うに　　　胡瓜の使い方が秀逸
竹の子田楽　　季節感満載
穴子寿司　　　香ばしさとあまみ

造り
鯛　鮪　いか　あしらい一式

いかの甘味が印象的。
「しふく」という白ワインはまさにさっぱり寄り添う味わい。

御椀
油目　竹の子　よもぎ麩

すっきりしながらも食材の個性をきちんと際立たせる仕立て。
新たな世代の味の提供の仕方だと感じた。
出汁の変化と捉え方に興味を抱く。

焼物
ます木の芽焼　山菜浸し
+
木の芽の香りは日本独特。
しっとり焼けたますに「香紫」
醤油に合うワインという思いが伝わってくる。
「香紫」は杉樽を使うので杉の香りが功を奏する。

御飯
豆ご飯　稚鮎　木の芽

ご飯の完成度の高いこと。
米の魅力　豆の香りとあまみ　鮎の風味　木の芽の印象
それらが主張しながらもまとまりを見せる。

止め椀　　赤出し仕立
香物　　　西瓜　昆布

水物　　　マンゴーココナッツ

新たな日本のワインが誕生したという印象が強い
日本料理を作る人たちがどう捉えるか楽しみである。

「木乃婦」
京都府京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町416
075-352-0001

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