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2023年09月27日
「欧風料理 もん」 神戸・三ノ宮・洋食
創業は1936年、まもなく90年の歴史を迎えようとする老舗。
欧風料理という言葉がすんなりこちらに入ってくる。
濃い茶色を基調したやや民芸調の店内。
震災後立て直したが、創業当時の家具などそのまま。
ノスタルジックな雰囲気が漂う。
1階はカウンターとテーブル、2階はテーブル席。
この日はテーブルで食す。
ちょうど奥の厨房が見える。
大きな寸胴がある。
あの寸胴でデミグラスソースを仕込んでいるのだと想像する。
ハムサラダを注文。
まずハムの厚さがしっかりある。
きゅうり、トマトなどの野菜、そこにピーマンの極く薄切りが入る。
ポテトサラダの甘さが郷愁を誘う。
そしてやや酸味のあるマヨネーズも時代感を醸す。
ピーマンの薄切りの苦味もいいアクセント。
名物 とんかつ
これはヒレ肉である。
小ぶりだ。
ナイフフォークを使う必要なし。
日本人の口のサイズに合わせたのかと勝手な想像を働かせる。
さっぱりした味わい。
自家製とんかつソースをつけると豚肉の甘味が出る。
このソース、スタッフ間では「ケチャップ」と呼ばれている。
その愛称ぴったりである。
タンシチュー
ナイフとフォークが用意されたが、使うことはなかった。
これも箸で十分なぐらいの柔らかさ。
舌を優しく包み込むような味わいは余韻が長い。
ドミグラスソースも独自の道を歩んでいる。
煮込んでいるが、濃厚ではない。
さらりとしているが、きちんとコクがある。
歴史ある洋食屋の技だと感じた。
歴史があるからこそ可能となる世界観。
老舗の実力をしっかり堪能した。
「欧風料理 もん」
神戸市中央区北長狭通2-12-12
078-331-0372
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投稿者 geode : 10:00