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2024年01月30日
「赤坂 菊乃井」 東京・赤坂・日本料理
「赤坂 菊乃井」で会食である。
通りから玄関に向かう通路が幻想的だ。
一瞬にして非日常の世界に誘われる。
二階の座敷。低い椅子とテーブル。
御献立 と書かれた表記そのまま
猪口
赤飯蒸し 鼈甲餡 針金柑 うぐいす菜 山葵
視覚的には鼈甲の色合い。
中に赤飯を忍ばせる 正月らしい始まり。
八寸
花びら寿司 小川唐墨 菜種辛子和え 黒豆
豆慈姑 千車唐味噌漬け 子持ち昆布 ごまめ
まさに正月の八寸。
小川唐墨 これが傑作であった。村田さんの先先代の仕事らしい。
唐墨を烏賊で巻いてつけたもの。これがめっぽううまい。
残すべき仕事の真骨頂だ。
向付
てっさ てっぴ 鮟肝ぽん酢
じつは右下にあるのは塩、そこに橙を絞って食べる。
てっさと塩橙の相性の良きこと、甘味がグッと引き立つ。
鰤焼霜 黄身醤油
脂のある鰤を焼き霜にすると、コクのある黄身醤油と合うのだ。
蓋物
丸薄氷仕立て 胡麻豆腐 聖護院蕪
梅人参 焼葱 松葉柚子 金箔
丸ことスッポンの出汁が濃厚だ。
食べ進むにつれ味が乗ってくる。
焼物
焼き松葉蟹 柑橘
座敷で焼かれた蟹の甘味を堪能。
蟹の味噌スープ。
河豚白子焼き 柑橘
これも間違いなし 橙の柔らかな酸味。
強肴
宝袋 伊勢海老金つば 白味噌餡
トリュフ 絵馬慈姑 豆腐 梅柚子
器も素敵だ。
トリュフの香りが舞う ほっこりした味わい。
御飯
蒸し寿司 穴子 金糸玉子
焼き海苔 梅人参 梅柚子 三つ葉
留椀
粕汁 大根 人参 揚げ 芹 七味
この時期、京都は蒸し寿司が多くなる。
穴子のエキスを含む。
水物
八朔杏仁豆腐
日本料理のデザートを変えた一品。
王道でありながら遊び心あふれる料理に舌鼓であった。
「赤坂 菊乃井」
東京都港区赤坂6-13-8
03-3568-6055
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投稿者 geode : 10:00
