« | メイン | »

2024年08月05日

「美山荘」 京都・花背・日本料理

偶然にも訪れた前日にBSで花背のことが放映された。
数年前の映像だが、何度観ても花背の美しさは永遠である。
もちろん「美山荘」も登場だ。

男性四人の昼ご飯となった。
離れの部屋での食事である。
夏の日差しを感じるが、窓の外を流れる川も感じながらの食事。

この日のテーマは「盂蘭盆会」つまり「お盆」のこと。
蓮の葉が供されるのも意味がある。

最初は、米と水と小さな野菜
甘酒にセミドライトマト、トマトウォーター
清涼感と柔らかな甘味があり、気持ちがほぐれる。

 

胡瓜のすり流しにはミントのゼリーとレモンの皮

爽やかな風が通り抜けてゆくようだ。
アマゴの造り
自生する山椒の葉を挟んで食べるのも一興。

 

続いては鮎の造り

胆嚢、つまり苦玉もあり。
造りは甘さを感じる。
力強さと清楚が同居する。

 

八寸
 水ふきのスリ流しはとろろ状 山山葵
 タニシは山椒煮 この山椒が素敵
 食用ほうずき
 川海老は黒酢で
 ささげには鹿肉パウダー
 どじょうは南蛮漬け
 枝豆
 小芋

 

猪のベーコン
トウモロコシ
ナッツパウダー
赤すぐり

猪の味わいを補完する食材の使い方が見事。

 

ごぼうのかつらむきはあげる
それで鰻とシャリを巻き上げる

これは傑作である。
食感の変化、味の楽しみ。
雷干しに鰹節パウダー

 

鯉は揚げる
モロヘイヤと合わせる

発酵茗荷の風味も生きる
焦がし梅の黒もいい役割。

 

目の前で採れた鮎 塩焼き

サイズが大きく、上品な脂ののりが素晴らしい。
三尾食べると大満足。

 

焚き合わせは賀茂茄子と鴨

賀茂茄子に鴨出汁がピッタリ
万願寺唐辛子 青唐辛子

 

締めは鮎ご飯

大葉と梅を添えるとまた美味。
鮎の骨で取った出汁で炊き上げる。

 

くずの葉のアイスクリーム
ブルーベリー
紫蘇のジュレと飴

 

水羊羹だが、粘りのある食感も楽しい。


 

 

とても優雅な時間を過ごすことができた。
いい昼ごはんであった。

 

 

「 美山荘」 
京都市左京区花脊原地町375
075-746-0231

 

 

【NEW】
Web連載「あまから手帖online」=====
門上武司の「今月の一軒!」

畑作りから始まる、大分・湯布院のオーベルジュ『ENOWA YUFUIN』。
静岡『FUJI』で唸った、料理人と魚屋の関係。

 

 

YouTubeチャンネル「Round Table」=====

森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
森 義文(part1) – YouTube

兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
兼井俊生(part1) – YouTube

堀木 エリ子(和紙作家、堀木エリ子&アソシエイツ代表)
堀木 エリ子(part 1) – YouTube

西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
西田 稔(part 1) – YouTube
======協力:株式会社マイコンシェルジュ

投稿者 geode : 10:00