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2024年09月18日
「資生堂パーラー」 東京・銀座・フランス料理
資生堂パーラーのレストランはかつて大阪淀屋橋にあった。
その頃、ちょくちょく利用していたが、いつの間にか閉店してしまった。
平野紗希子さんの新刊「ショートケーキは背中から」を読み、急に「資生堂パーラー」のオムライスが食べたくなった。
資生堂パーラー銀座本店の開店は11時。
10分前には長蛇の列。
カフェは11時から、レストランは11時半から始まる。
地下のギャラリーで十文字美信というカメラマンの「空想の宇 静寂を叩く」という展覧会が開催されていた。
広告写真とは全く異なる作風で、日本という存在を考えるに大きなヒントを与えてくれた。
11時半にレストランに向かう。
ビルの4階。清潔な空気が漂っている。
白いテーブルクロス。レストランとしての威厳を放っているようだが、決して重圧感はない。開かれた感覚でもある。
オムライスにサラダなどのセット。
冷たいトウモロコシのスープ。
クリームがきき、なめらかな歯触り、極論すれば昭和のようす。
トウモロコシの甘味も最後に印象的。
オムライスの登場。
紡錘形の宝物ようだ。
そこに自家製のトマトソースがかかる。
黄色にオレンジ。このコントラスに少年時代の胸を震わせた記憶が蘇る。
まずソースを口に含む。
甘さはあるが、酸味が特徴的だ。
さてオムライスに進む。
卵焼きの厚みは2ミリぐらい。なめらかながらしっかりとした歯触り。
コクがある。
続いて中のチキンライスと一緒に食べる。
一気に風船が膨らんだように、味わいが重層的になる。
チキンライスのよく炒められた凝縮感と卵が出会うと新たな味を生み出す。
改めてこのメニューを考えた人の発想に感謝だ。
トマトソースの酸味もいい仕事。
フライされたパセリの香ばしさもよかったな。
食後はコーヒーと小菓子
充足感に溢れるランチであった。
関西でも復活があればと思った。
「資生堂パーラー」
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル4・5F
03-5537-6241
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門上武司の「今月の一軒!」
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森 義文(カハラ・オーナーシェフ)
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兼井俊生(手打ち蕎麦 かね井・店主)
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西田 稔(Bar K6 / cave de K / Bar kellerオーナー)
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投稿者 geode : 10:00