2017年01月31日

「グリルフレンチ」 京都・小川通・洋食

やみつきの味である。
定期的に食べたくなる味。
ここ「グリルフレンチ」のカニクリームコロッケだ。
カニコロッケの面構えがいい。
今にもはちきれんばかりの表情をたたえる。

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ナイフを入れたときの弾力も申し分ない。
中が見えると優しいクリームがナイフにつく。
フォークで食べる。
蟹の濃厚な味が一気に口の中を占領する。
添えられたソースも混じると、一口ずつ味が変わる。
何度もこの店を訪れるが、必ずオーダーするのだ。

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2017年01月30日

「京、静華」 京都・岡崎・中華料理

京都の中華料理は興味深い。
香辛料をあまり使わない京風中華料理という存在は、いまもしっかり京都の街に根をおろし、多くの人々に支持され続けている。
そこに新たな動きが目立つ。広東や四川、北京といった従来の中華料理のジャンルを踏まえながらも作り手の個性を確実に反映させた料理が増えてきた。
その嚆矢ともいえるのが岡崎にある「京、静華」だ。

65歳を超えるご主人の宮本静夫さんとそのパートナー・恵子さんのチームワークの良さは素晴らしい。若いスタッフもこの二人の世界をきっちり伝える仕事振りである。

この日は帆立の香り揚げ、唐辛子風味の泡から始まった。
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唐辛子風味の泡が帆立の甘味を引き上げてくれる。

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2017年01月27日

「ちょうちん」 大阪・都島・焼肉

焼肉の女王「いかりん」さんからお誘い頂き、念願の「ちょうちん」に。
都島、この近くに「やすだ」というしゃぶしゃぶの名店があり、以前からずっと気になっていた一軒である。

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猛者連中が集った。

スタートはタンとセンマイから。
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センマイのきれいなこと。すっきりした味。
タンは粘りつくうま味の塊だ。

そしてここの名物ヘレステーキ。
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なんとこれで3000円という値段。

ご主人がすべて調理を担当。いい具合に焼けてくると鋭利な包丁でカットしてもらえる。
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あとは争うようにして食べる食べる。
ヘレ肉の甘味と香りに圧倒されたのであった。

続いて
ツラミ
ハラミ
上ロース
上バラの登場だ。
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タレ焼きで途中で白ご飯を頼む者が続出。
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火元を囲み、どんどん会話は弾み、気分が高揚してゆく。

もう一度ヘレ肉を焼き、黒トリュフが並んだ。
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ヘレ肉とトリュフの邂逅に一同うっとり状態となる。

締めは上ミノを半生状態で食べたのだが、この食感が想定外の旨さであった。
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鄙にも稀なと、表現したくなる一軒であった。

「ちょうちん」
大阪市都島区大東町2-9-15
06-6923-4616

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2017年01月26日

「このは」 大阪・本町・日本料理

久しぶりの「このは」である。
新しい女性スタッフが増えていた。
女将さんと二名の女性。
この日はカウンターではなく座敷で4名。

甘鯛の蕪蒸し。
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寒い時分には身体がじんわり温まる優しい料理だ。

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2017年01月25日

「Foujita」 大阪・福島・創作料理

1月15日 福島で開店した「Foujita」。
蕎麦・料理・お酒「藤乃」の2号店である。
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オーナーが河内鴨に惚れ込み、それを使いながらも蕎麦からの発想でガレットを供するお店をオープンさせたというわけだ。
カウンターと個室あり。
この日はカウンターでワイワイと!

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2017年01月24日

「燕 en」 京都・八条口・日本料理

京都駅の南側・八条口に近い「燕 en」。

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前を通りかかったところ、料理長の田中さんがお客さんを送り出しているところに遭遇。これは一人なら大丈夫と店に入る。
知り合いが何人か楽しそうに食事をしていた。
店内の空気が柔らかい。これは、「燕」の大きな特徴だ。

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2017年01月23日

「MOTOI」 京都・富小路二条・フランス料理

新年早々の「MOTOI」。
室内に新春の飾りもあった。静謐な雰囲気が漂っていた。

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お題は「新年の寿ぎ」だ。

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2017年01月20日

「麩屋町 うね乃」 京都・麩屋町押小路・おでん

おだしの「うね乃」さんが、うどんやに続く第二弾、おでんやさんを開店したのが昨秋のこと。
麩屋町通りを御池通から北へ。右側に雑居ビルが見える。
1階の奥に「麩屋町 うね乃」という小さな文字がドアにかかっている。

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デザインは木島徹さん。木を基調に土壁や漆喰などを巧みに使う建築は、料理店やバーなど作品は多い。うね乃さんのうどんやさんも木島さんの仕事だ。
今回は、初めてコンクリートを使った仕事が伺える。

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2017年01月19日

「祇園 大渡」 京都・祇園・日本料理

のれんに落書き。
木村英輝さんの作品である。
ストレートでインパクトありだ。

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名物・柚子風呂にはカニとピスタチオ。ほっこりと料理が始まる。
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てっぱいはあん肝。これは気分が高揚する。
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コッペ蟹。昨年末の料理です。
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添えられたのはすぐきというのが大渡さんらしい。

椀物は白味噌仕立て。なんと椀種はフカヒレ。
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鶏の出汁に干貝柱、干し海老とうまいもん大集合だ。

氷見の寒ブリは、現地で締め、3日間寝かせた味わい深い。
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海老芋は富田林から。一度揚げてから出汁を含ませる。
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ほろりとうれしくなる食感。

鳩には山椒醤油。クルトンはクワイ。
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餅のおもゆ。この発想がなんとも楽しい。

松葉ガニを抱くいつものポーズ。
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蟹も食べ方も千差万別。

炊きたてのご飯はアルデンテ。
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こんな香の物がそろうとついおかわりだ。

かにのエキスを含んだ雑炊には脱帽状態となる。
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わらび餅で安心感がみちてゆく。
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抹茶で終了。
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年末ぎりぎりに楽しい時間が過ぎていった。

「祇園 大渡」
京都市東山区祇園町南側570-265
075-551-5252

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2017年01月18日

「楽味」 京都・祇園・日本料理

コースではなくアラカルト。
少しずつだが、このスタイルの日本料理店が増えている。
割烹本来の姿といえるのだが、かつての割烹スタイルとはまた異なる。
そんな時、椀物を頼むことが少ないのが不思議である。

昨年末に訪れた記録。
京都の街に冷たい風が舞っていた。

その日の先付けはすっぽんの玉締め。
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生姜がきいた味わいは身体を温める。これはうれしい一品である。

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2017年01月17日

「中勢以 月」 京都・東山・洋食

古くから熟成肉を標榜してきた京都の「中勢以」という精肉店が、洋食屋を立ち上げた。
まず、本店(六地蔵)で熟成庫と店舗見学をした後、「中勢以 月」に移動である。
「中勢以 月」は「にくづき」と読む。

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2017年01月16日

「イタリア食堂 コロンボ」 京都・河原町丸太町・イタリア料理

久しぶりの「イタリア食堂 コロンボ」である。
吉村シェフの明るいキャラクターが雰囲気を作り上げている。
まさに食堂という感じがじつにいいのだ。

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2017年01月13日

「ごだん宮ざわ」 京都・東洞院万寿寺・日本料理

「ごだん宮ざわ」の「ごだん」とは茶懐石のあとにさらりと食べる食事のことを意味するようだ。
店内は個室とカウンターに別れる。
個室もカウンターなので、その空間に惹かれる人たちも多い。

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2017年01月12日

「チェンチ」 京都・聖護院・イタリア料理

「チェンチ」で鳥取県の食材を使った食事会。
オーナーシェフの坂本健さんは、鳥取県に足を運び食材を見極め、かつ生産者と交流を図りながらこの日のメニューを組まれた。

お決まりのグリッシーニでスタート。
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2017年01月11日

「開化堂カフェ」 京都・河原町七条・カフェ

まるでミュージアムのような店内である。
歴史ある茶筒を作る店が始めたカフェ。
茶筒は銀、銅、真鍮、ブリキとあり、それらの経年変化が温もりを感じさせる。
その変化を経た茶筒がとても居心地がよいように並んでいる。
それぞれの金属が持ちうる風合いが、時間の悠久のながれを感じさせてくれる。

バックバーが如くカウンターの背後を各種茶筒が彩る。
その前で、ペーパードリップでコーヒーを淹れる姿もさまになっている。
コーヒー豆は中川ワニさんの焙煎である。
やや深煎りだが、非常にスッキリした飲みくち。
苦味は香ばしさはきちんと表現されている。
これは質の良い豆と、焙煎・抽出の技術が物語る味わい。

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2017年01月10日

「くいしんぼー山中」 京都・千代原口・ステーキ

毎年恒例となった「タンシチュー」を食べる会。
もちろん、タンシチューといってもそれだけを食べるわけではない。
「くいしんぼー山中」のカウンターに食いしん坊が10名ずらりと並んだ。
初参加のメンバーもいる。

オーナーシェフの山中康司さんから
「いつものようにお出しさせていただきます」とのことで
定番のジャガイモとバターから始まった。
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シンプルだが、これを食べると「くいしんぼー山中」にやってきたと思う。

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2017年01月06日

「高台寺和久傳」 京都・高台寺・日本料理

和久傳といえば、間人の蟹である。
年末、それを食べる機会があった。
玄関から座敷に向かう前に待合がある。

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そこでお茶をいただくのだが、一つの皿を見て驚いた。
隣にマッチが置いてあるので灰皿だと思うのだが、中には美しい貝殻が入っている。そこで煙草を吸うにはかなりの勇気が要るなと思った。

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2017年01月05日

「点邑」 京都・三条麩屋町上る・天ぷら

昨年は衝撃的な天ぷらに出会い、以来天ぷらのことが気になって仕方がない。
だが、関西で天ぷらを食べる機会に恵まれない。
京都の天ぷらですぐに思いつくのが三条麩屋町上るの「点邑」である。

玄関から入り口へのアプローチも見事だ。
期待が高まるように考えられている。
コンクリート打ちっ放しだが、どこかに温もりと風格がある。

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投稿者 geode : 01:20